卒業式
- 公開日
- 2010/03/10
- 更新日
- 2010/03/10
校長室
３月８日，卒業生２７３名が，立派に巣立っていきました。
式当日は，前日までの雨が上がり，また，翌日からは雨の予報ということで，雨間をぬって式ができたことの幸運を感じずにはいられませんでした。
多数のご来賓の皆様方，ならびに卒業生保護者の皆様方のご臨席を賜り，卒業式を挙行できましたことをうれしく思うと同時に，ご臨席の皆様方には心より感謝しております。
卒業生に対して，式辞の中で，校長として最後の言葉を贈りましたので，その要約を載せます。
月並みかも知れないが，「努力」という言葉を贈りたい。夢や目標の実現に向けて，努力して欲しい，努力を続けて欲しい。以前，「努力は報われると思いますか」と問いかけたことがあった。私は，努力は必ず報われると思っている。ただし，夢や目標の実現には，相手があったり周りの環境に影響されたりするので，必ず実現できるとは限らない。そういった意味では，努力は報われないこともある。しかし，努力する過程を通して，いろいろな経験をし，いろいろなことを感じたり考えたりすることができる。そして，そのことが皆さんを成長させてくれる。例えば，それは，知識や技能を身につけたり体力をつけたりすることかも知れない。友達の励ましに触れ，思いやりの大切さを改めて感じることかも知れない。そういった意味で，努力は必ず報われると思う。努力によって夢や目標が実現できれば，それは大変幸せなことである。しかし，仮に実現できなかったとしても，努力したことの事実は，必ず皆さんの中に残る。だから，努力することに価値を見出して欲しい。皆さん一人一人は，これまでの努力の結果によって今がある。そして，今後の皆さんは，これからの努力で決まる。何年か先に再会したとき，立派に成長した姿を見せて欲しい。
これからの長い人生，ほっと一息つく時間も是非持って欲しい。そんなとき，周りの自然に目を向けてみると，皆さんの周りには，四季の移ろいを感じさせるものがたくさんある。木々の葉や道ばたの雑草。ほほに伝わる空気の温度など。少し気をつければ身近に自然を感じることができる。こんな心のゆとりが人生を豊かにしてくれる。
皆さんが無事に卒業できたのは，皆さんの成長を心から願う保護者の方々の愛，皆さんを暖かいまなざしで見守ってくださった地域の方々の愛，３年間，一生懸命指導をしてくれた先生方の愛があったからである。本日の卒業を，このように受け止めて欲しい。
卒業式を終え，ご来賓の皆様，保護者の皆様からは，「立派な態度でしたね」「すてきな卒業式でした」「合唱に感動しました」といったお褒めの言葉をたくさんいただきました。校長として，最高の喜びです。
これから新しい世界に向かって歩み始める卒業生に対し，今後の活躍と幸せを願わずにいられません。
